登録する前に知っておきたい!
結婚相談所のよくあるトラブル例

一般的に、結婚相談所は運営状況がしっかりしていて、誰もが安心して婚活に臨めるものと考えがちです。しかし、実際には必ずしもそのイメージ通りとは限らず、何らかの形でトラブルに遭遇する人も少なくありません。

トラブル例のタイプは主に3種類で、入会時・お見合い時・交際時に遭遇する可能性があります。今回は、これら3つの視点から、結婚相談所でよく聞かれるトラブルをご紹介します。

結婚相談所に入会する際のトラブル

まずは、結婚相談所に入会する段階、婚活を始めるスタートの段階で遭遇するトラブルについてご紹介します。

この段階では、他の結婚相談所と比較検討している人も多いと思いますので、より自分に合った結婚相談所を選ぶ意味でも、トラブルの概要・内情を理解しておきましょう。

最初に聞いていた話と違う

結婚相談所のプランは、手が込んでいる分だけ費用がかかります。
逆に、成果報酬型であれば、安くなる分運営側の手助けも限られてきます。

実際に活動を始めてみると、パンフレット・アドバイザーの説明などから想像していた環境とは、大きく異なるケースも十分考えられます。具体的には、以下のようなトラブルに遭遇するケースが考えられます。

費用が追加でかかる

誰しも、入会の段階で必要な費用については理解していると思います。
具体的には、入会金・お見合い料金・月会費・成婚(退会)料などが該当します。

しかし、活動を続けていく中で、もともと説明がなかった費用が都度かかる場合もあります。例えば、お見合い写真の更新料・結婚相談所で主催するパーティー参加料・お見合いやデート対策のセミナーなどです。

また、退会を考えたとき、高額な違約金がかかるというケースもあるようですから、退会時の注意点はしっかり確認しておきましょう。

コース変更の強要

入会後の話ですが、最初の段階ではスタンダードなコースを選んでいたのに、成婚の可能性を高めるなどの理由から、比較的高額なコースへの変更を勧められる場合があります。

自分が望んだことならよいのですが、特段そういった希望がない中で提案を受けたようであれば、しっかり断りましょう。

どちらかというと強要に近い勧め方だった場合は、退会した方が賢明です。
結婚相談所の契約にはクーリング・オフが適用されますから、契約受領後8日以内であれば契約の解除を進めましょう。

そもそも納得していないのに契約させられた

国民生活センターの事例によると、結婚相談所に出向いただけで強引に勧誘され、契約は考えたいと伝えたにもかかわらず書面への記入を強要させられたという話があります。

このような場合、自分が書いた書面が契約書なのかどうかを確認した上で、速やかに解約、クーリング・オフの手続きを進めましょう。

万一に備え、入会前のやり取りを行う際は、担当者との会話内容を録音しておくのも一つの方法です。

ノーフォロー・もしくはフォローに一貫性がない

結婚相談所に入会した人の中には、せっかく入会したのに、運営側から何のフォローもなく、途方に暮れてしまったという声も聞かれます。

成果報酬型であれば、そういった状況であってもお金はかからないことが多いものの、先にお金を支払う先行投資型でフォローがおぼつかないようであれば、お金を返して欲しいと思うのも当然です。

しかも、解約を申し出たら急に新しい申し込みの話を振ってみたり、違約金を請求したりする結婚相談所もあるようですから、口コミなどを事前にチェックしておくのもよいでしょう。

また、婚活カウンセラーが結婚相談所の都合で頻繁に変更されるようであれば、それもスムーズな婚活を妨げる要因になります。

運営体制に不安を感じる対応

入会前に見せられたプロフィールの人とお見合いできなかったり、予定していたパーティーが開かれなかったりした状況に遭遇すると、誰しも結婚相談所側がきちんと対応しているのか不安になるでしょう。

もちろん、イレギュラーなケースはどのような結婚相談所でもありえることですが、あまりに頻繁に報告されているようなら別の結婚相談所に鞍替えした方が確実です。

何らかの連盟組織に加入している結婚相談所かどうか、個人情報保護方針がはっきりと記載されているかなど、活動内容の安全性を事前に確認しておくことで、不安要素をある程度解消することができます。

もちろん、100%の対応を保証してくれることはありませんが、少なくとも不正に遭遇する確率は少なくなるはずです。

お見合いの段階で発生するトラブル

続いては、特定の相手が見つかり、お見合いを始めようとした段階で遭遇するトラブルです。結婚相談所側に落ち度のある場合もありますが、大抵の場合は会員に何らかの問題があるケースに絞られます。

相手が嘘をついている

結婚相談所に入会する場合、独身であることを証明する独身証明書など、個人情報を証明する書類の提出が必要です。よって、虚偽が疑われる状況というのは、基本的に会員自身に問題があります。

身元確認レベルの段階では、書類と記載事項との不一致により、入会を断れるケースが大半です。しかし、経歴・職歴の面では、細かく込み入ったことを聞かない限り、実際のところは証明できません。

年収も、プロフィールに書かれたものと、実際に稼いでいる年収との違いを把握するためには、ある程度関係が進んでみないと分かりません。

趣味・嗜好の面でも、タバコ・お酒などは生活面でのリスクに直結するため、あらかじめプロフィールに書いてあることを平気で破る人が結婚相手にふさわしくないのは、火を見るよりも明らかです。

「ちょっとした嘘なら、関係が深まれば説明すれば分かってくれる」と考える人は、当然ながら結婚後も同じ理屈を通そうとします。そのまま交際してもトラブルに発展しますから、シグナルを見つけたら早い段階でお見合いを終了しましょう。

写真の印象と違う

交際相手の写真は、印象を少しでも良くしたいという思惑もあり、どうしても「盛っている部分」が含まれます。プロの手で作られた写真ですから、素の顔立ちとは違って当然と考えて差し支えありません。

このあたりは、トラブルの問題にするほどのことではありませんが、中には写真写りと実際の顔立ちがあまりにも違うため、問題にする人もいるようです。初めて婚活に臨む場合は、自分もお互い様と思って、写真写りにそこまで期待しないようにしましょう。

相手がルーズ

結婚相談所にお見合いを任せる場合、基本的には自分で動く必要はありません。婚活カウンセラー・アドバイザーの方でアポイントは調整してくれますから、あとは本人側の問題です。

大抵の場合、指定された場所に「予定時刻の10分前までに到着」など、マナーが確立されています。仮に、何らかの事情で当日キャンセル・15分以上の遅刻が発生した場合は、違約金が発生することになります。

もちろん、お互いの勘違い・交通渋滞などで会えない状況も十分考えられますが、あまりに頻繁に続いたり、婚活カウンセラー・アドバイザーと連絡がつかなかったりすると、結局そのまま関係が終わってしまうリスクもあります。

時間の重要性が分からない交際相手・サポートが不十分な結婚相談所は、早めに縁を切ることが大切です。

結婚と直接関係ないところで勧誘を受ける

名称通り、結婚相談所は「結婚の相談に応じる」組織です。
よって、大多数が結婚を目的に入会するわけですが、まれに全く別の目的を満たすために婚活市場に参加する人がいます。

具体的には、交際相手が投資を進めてきたり、ネットワークビジネスへの参加を求めてきたりするケースです。これはもちろん規約違反ですから、その事実を結婚相談所に伝え、交際を終了しましょう。

万一、話術に乗って商品を購入してしまった場合、雲隠れされてしまうと連絡が取れなくなるため、雲行きが怪しくなってきた段階でその日のお見合いを切り上げることをおすすめします。

実際に交際が始まってからのトラブル

最後に、深い段階まで交際が発展してからのトラブルについてご紹介します。

内容によっては、かなり大きなペナルティを受けたり、婚活を辞めようか考えてしまったりする引き金になってしまうこともありますから、被害者にならないようにするのはもちろんのこと、加害者にならないよう注意が必要です。

金銭の貸し借り・高額なプレゼントを相手から要求される

金の切れ目が縁の切れ目という話はよく聞かれますが、結婚する前に金銭面での相談をする交際相手は、決して良い相手とは言えません。

結婚を決断する段階のギリギリになって、不慮の事故などから金銭面で逼迫した状況が生まれたのならまだしも、数回目の交際の段階で大きなお金がからむ話を持ち出すのはNGです。

まず、交際中にお金の貸し借りについて話をするのは、厳しいことを言えば一昔前の「結婚詐欺師」の手口と同じです。出会ってそれほど時間が経っていない自分に対し、お金の無心をする相手のことを信用できるかと言えば、多くの人が信用できないと答えるはずです。

また、交際中に「バッグが欲しい」「指輪が欲しい」などとおねだりするのは、仮に結婚相談所を介していなくても、健全な交際とは言えません。どう疑われても仕方のない行為ですから、そのような相手はいくら交際が進展していても避けましょう。

一線を超えてしまう

多くの結婚相談所において、タブーとされる行為がいくつかあります。
その中で、ある意味では当然ながらも、人によっては守るのが難しいものの一つに「性交渉」があります。

性交渉は、結婚相談所を介する交際では禁止されています。
それは、結婚相談所において、会員同士の婚前交渉が運営に大きな影響を与えてしまう構造になっているからです。

仮に、身体の相性が良いことが、交際中に分かったとします。
そこで、一見二人の関係を終わったように見せかけて、時期を見て二人それぞれのタイミングで退会します。

すると、成婚料が大きな収益の一つとなっている結婚相談所では、カップル成立に伴う収益を損することになってしまいます。また、交際のモラル自体も乱れ、身体目的の男女が入り乱れる可能性もあります。

あるいは、性交渉自体がゴールになってしまい、お互いが結婚を考え直すことも考えられます。そうなると、もはや結婚相談所は、結婚をゴールとする場所ではなくなってしまいます。

ただ、婚前交渉自体がすべての結婚相談所で一律に禁じられているわけではなく、条件を満たせばOKサインを出すところもあるようです。それでも、表立って認めているわけではありませんから、やはりルールを守った方が賢明です。

万一、成婚前に性交渉を行ったことがバレたら、ペナルティを受ける場合がありますから、感情にほだされないよう注意が必要です。

別の相手と交際が始まってしまう・もしくは始められてしまう

複数人との交際を認めている結婚相談所では、残念ながら別の相手が気になってしまったり、逆に気に入っていた相手との交際が終了してしまう可能性があります。

お互いの気持ちをすり合わせることができなければ、当然結婚生活だって続くわけがないのですから、仕方のないことなのかもしれません。

しかし、中には相手の心象を悪くすることを考えていないのか、デートのドタキャンをしたり連絡の頻度を露骨に減らしたりするケースも見られます。数回デートを重ねたところで、パタっと連絡が途絶えてしまうようであれば、それは脈ナシのサインでもあります。

そうなった場合、腹立たしい気持ち・寂しい気持ちになりますが、そこをこらえて次の出会いに進みましょう。もちろん、自分が同じことをすれば、恨みを買う可能性があることも忘れずに。

このときの注意点としては、自分から交際を終了する場合、個人間でのやり取りは避けるということです。必ず、結婚相談所を経由して意向を伝え、交際終了した相手にメールを送るのは控えましょう。

副管理人からのメッセージ

結婚相談所選びは、一生につながる選択でもあることから、会員も運営側も本気になります。
そのため、きちんとお互いが納得できないまま契約を結ぶと、不幸な結末につながりかねません。

また、結婚相談所を介した交際は、会員同士を守るという理由からも、節度ある交際が求められます。
幼稚な対応をしてしまうと、その後の交際にも少なからず影響が出ますし、何より相手に不快感を与えてしまいます。

今回ご紹介したトラブルにつながりやすい例を頭に入れつつ、安心できる結婚相談所・交際相手を選ぶ参考にしてくださいね。

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